初めてお会いした時は、顔は青ざめ、生気なく、声は枯れ、髪は抜け落ち、足を引きずり、動くのもやっと、という状態でいらっしゃいました。原発がどこかわからない、縦隔リンパ節転移の方です。抗がん剤の副作用も加わって、お体はボロボロの状態でいらっしゃいました。院長の声かけに応じてくださり、漢方を試して頂くことになりました。

漢方のがん治療は、医師の中には嫌う方もいらっしゃるのですが、正しい薬を使えば、西洋治療と相乗効果を発揮します。

がん細胞に対しては、自分の免疫機能を最大限に高めることで抗がん効果が得られ、また細胞の修復を促すので、抗がん剤や放射線治療の副作用を軽減したり、手術後の体調不良を改善します。

抗がん剤の副作用で治療が中断することがあるのですが、当店の患者さんは、漢方服用前は使えなかった抗がん剤が、服用開始後は使えるようになられます。食欲も落ちずに維持されます。

ここで注意しなければいけないのは、人参や黄耆など、栄養補給系の生薬は使ってはいけないということです。がん細胞まで元気になるので、むしろ進行してしまいます。

この方の経過は、また次回に…