漢方の服用を始めてから、先ずはおしっこの出がよくなったそうです。気分的に楽になって、表情も明るくなられました。
1ヶ月後から、抗がん剤で起こった副作用、神経症状が和らぎ始め、歩行がしっかりしてこられました。夜もぐっすり眠れるそうです。声帯が麻痺して、声が上手く出せなかったのですが、少し離れた場所からも聞き取れるようになられました。

途中抗がん剤治療も受けられ、2ヶ月後のCTでは、リンパ節の縮小がみられました。
3ヶ月後には、黒々とした髪が、生えてこられました。寒がりだったのが治まられました。

“寒さ”は、私は重要に思っています。
例えば男性はどちらかといえば暑がりだと思うのですが、がん細胞が育ってくると、冷えを感じられる方がいらっしゃるように思うのです。

半年後以降、リンパ節は縮小したまま変化はありません。
1年後、ようやく抗がん剤の副作用だった手足の痺れ、痛みがほぼ治まられました。病気を知らない方と話しても、”どうかした?”と、言われなくなられたそうです。多少動いても、すぐに回復されるようになりました。その後も少しずつ少しずつ回復されています。

ある日、”今となっては、病気というのは、間違いだったのではないかと思うことがある。”とおっしゃいました。”病気が見つかって、入院して抗がん治療をした頃は、”もうダメかもしれん”と、家族全員最後のお別れに呼び出されとったとよ。”と。

検査の間隔は少しずつ空いて来られたのですが、がんの反応は残念ながらまだ残っています。再発の不安を取り除くためにも、確実に消えるまでは、漢方を続けて頂きたいと思っています。