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漢方薬FAQ

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漢方薬は、個々の植物や動物が持っている特異な力を使って、身体の不調を正す治療です。

例えば、陽が燦々と照らす場所に生える生薬は、身体の熱(炎症も含めて)を冷ます効果がありますし、陽の届かないジメジメした場所に生える生薬は、身体を温める効果があります。香り成分を多く含むものは気の巡りを改善しますし、抗菌効果を持つものもあります。

病院で処方される西洋薬は、身体の機能をミクロまで突き詰めて、機能を活性化させたり、抑えたりしながら症状を緩和させる対症療法がほとんどです。

例えば、鎮痛薬は痛みを伝達する物質が作られるのを防いで鎮痛効果をもたらします。

しかし複数の経路を使って病気を起こす免疫疾患や悪性腫瘍などは、症状が重いほど防ぐのが難しくなります。

一方、漢方薬は身体全体を1つととらえて、陰(機能が低下した状態)陽(機能が活発な状態)のバランスが整うようにお薬を調合します。症状を起こしている場所に影響を与える様々な経路―自律神経系、免疫系、肝臓の解毒機能、腸内細菌叢(体内には細胞の数の100倍以上の細菌が寄生しているのですが、それらが精神など、様々な影響を与えることが研究されています)など―を考慮しながら、治療を考えます。頭痛だけでも、首肩の血行不良からくるのか、胃腸の冷えからくるのか、ホルモンバランスの異常からくるのかと、原因によってアプローチを変えるので、より根治的な治療が可能です。

何より、病気の進行は一方通行、一度傷ついた臓器は再生しないのが原則(最近の再生医療は別として)の西洋医学とは違い、漢方薬は、細胞が本来の機能を取り戻す手助けができる点で、お薦めしたい治療です。

このページでは、当薬局でよく聞かれる質問について、私の見解をまとめています。

Q どれくらいで効果が出ますか?

漢方薬がどれ位で効き始めるかは、その方の気のめぐりやすさ、病気の重さなどによって変わります。

翌日には偏頭痛が治まったという方もいれば、3ヶ月経っても違いが分からないという方もいらっしゃいますが、2ヶ月以内で何らかのお身体の変化を感じていただける方が7割ほどいらっしゃると感じています。

普段の食生活に気をつけていらっしゃったり、物事に固執しない方のほうが、効果は早いと感じています。

Q どれくらいのめばいいですか?

症状の重さやどれ位の期間患っていたかによって異なりますが、治療するには1-2年は必要と思っています。

長く辛い症状に耐えてこられた方や小さい時から持っていらっしゃる症状は、それ以上かかる可能性は高いです。

“治れば漢方薬をやめてもいい?”と聞かれますと、今の生活環境の中で患った病気ですので、毎日受けるストレスからくる不調を回復させて、再発を予防するために、のみ続けて頂くことをお薦めはしています。

Q 副作用は?

“漢方薬は副作用はないですよね?”と言われることがよくあります。

確かに、身体のある機能に直接介入する西洋薬と違って、身体のバランスを整えることをメインに考える漢方薬は、薬が効きすぎて起こる副作用は起こりにくいのですが、100%安全ではありません。

アレルギー:蕎麦、小麦のように、食べ物でも出るアレルギーは、漢方薬でも起こり得ます。症状は全身の発疹、痒みなどですが、起きた時はその生薬は使わずに治療します。

誤治:お薬が間違っていると、副作用になります。冷やす必要がある方を温めてしまったり、逆をしてしまうと、不調の原因となってしまいますので、自己判断での漢方薬はお薦めしません。

瞑眩(めんけん):お薬が身体にピタリと合った時に起こる、好転反応の一種です。自然治癒力を高めるために副交感神経が活発になるので、身体が重だるく、常に眠たい状態になります。どうしても酷い時は、お薬を減量する場合があります。

消化器症状:症状が出られる方は少なくないのですが、胆汁が流れにくい方が漢方薬をのまれた時に、生薬の利胆作用によって溜まっていた胆汁が一気に流れて、吐き気、腹痛、下痢などの消化器症状が起こることがあります。

特にのみ始めの時期に多いのですが、溜まっているものは出してしまった方が体調はよくなりますので、頑張ってのみ続けて頂くことをお薦めしています。

Q 病院の薬と一緒にのんでいいですか?

同時でなければ、のむことは可能です。西洋薬は食前や食後の服用が多いですが、漢方薬は食間(食事の前後1時間を避ける)をお薦めしています。

ですので、タイミングが同時になることはほぼ起こりません。

8時間毎など、時間が決められているお薬の場合は、間を1時間以上空けて頂くようお願いしています。

但し、漢方薬で身体が整ってくると、病院のお薬が効きやすくなります。

Q 苦いですか?

苦くてのめないという方は、ほぼいらっしゃいません。

粉薬が苦手な方はいらっしゃいますので、オブラートで包んだり、極少量の水で丸めたり、お湯に懸濁させる(エキス剤と違って、散薬は溶けないのです)など工夫してのんで頂いています。

Q おいくらですか?

料金は、基本1日500円+税(15,000円+税/30日分)です。

症状の重い方は、ある程度症状が落ち着くまでは、お薬の量が多いので、600円+税(18,000円+税/30日分)となります。

自己免疫疾患やがんの治療の方は、それ以上の金額になる場合があります。

Q 何日分いただけますか?

お薬の間隔は、1ヶ月前後をお願いしています。

服用されることでお身体の状態が変わりますので、更にお薬を調整させて頂きます。症状が重い方、強めのお薬をお渡しする方、漢方薬の効きが早い方は、短い日数でお渡しすることがあります。

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