90代の患者さんです。
心臓の機能が低下して、脈拍が遅くなってきているので、
ペースメーカーの埋め込みを先生から勧められたのですが
手術したくないとのことで、相談を受けました。
心臓が止まってしまったら、命にかかわりますので、
勿論、ペースメーカーを埋め込むしかないと説明した上で、
漢方薬も併用してみられることになりました。
心不全に対しては、漢方薬では水の巡りを良くするお薬を
使用します。
服用を始めて、顔色が良くなり、きつさが軽減されたそうです。
食欲も出てこられました。
拡張期血圧(低い方の値)が、やや上昇されたそうです。
1ヶ月後のBNP(心不全の程度を知るための検査値)は、1054→328.9
と、大きく下がっていらっしゃいました。
メインの治療法とはなりませんが、補助的に漢方薬を使うことで、
心臓の機能をサポートすることはできると感じた1例です。