60代の方です。
3年前に罹患、その後急激に体重減少、疲れやすさを感じているそうです。
定期的に経過を見るだけで、漢方薬で治ると聞いて、ご来店頂きました。

確かに、漢方薬は感染症治療の選択肢として、有益だと思います。
西洋医学では、細菌やカビの種類に応じて、それを殺すことが出来る
薬剤を十分量摂取することで、治療を行います。
細菌が進化して薬が効かなくなると、新しい薬が必要になります。

漢方薬治療を行うとき、菌の種類はあまり重要ではありません。
感染症に罹ることで、身体がどのような影響を受けるかが重要になります。

初期 悪寒、発熱の程度はどれくらい?
中期 肺やお腹など、他にどのような症状がある?
後期 体力は?

など、菌と体力の力関係に応じて、身体が菌を排除できるように
サポートするための薬を選びます。
西洋医学では難病と言われるものでも対応できるのはそのためです。

漢方薬が編み出され始めた時代は、感染症は死に至る病でしたので、
感染症に使う漢方薬は、古いものが多いです。
バリエーションに富んだラインナップが残っています。

この方は、服用を始められて、徐々に咳や痰が減って来られました。
半年後、CTでも肺がキレイになっていたそうです。