アレルギー・自己免疫疾患の治療について
“免疫”は、細菌やウイルスなどから身体を守るために効率よく戦うための機能ですが、過剰に働いてしまうと不調を招いてしまいます。
食べ物や花粉などの体外の物質に過剰反応するのがアレルギーで、目、鼻、のど、皮膚など原因と接触しやすい場所に症状が出ます(最近話題のPM2.5は、アレルギーを起こしやすくします)。
不妊症の原因になることもあります。
自己免疫疾患では、体内で作られたものが間違って敵と認識されたり、常在菌が体内へ移動してくることで、免疫細胞が常に活性化され、炎症が治まらない状態になっています。
全身あらゆる場所で起こる可能性があり、原因物質を簡単には排除できないのでとても厄介です。
リウマチ、潰瘍性大腸炎、クローン病、乾癬、天疱瘡、バセドウ病などが含まれます。
免疫の過剰反応に使う漢方薬は、中焦の清熱作用、水の代謝を上げる作用のものを使います。
中焦とは、胃から背骨と垂直にラインを引いたあたりを指し、肝臓、胆嚢、すい臓、脾臓などが含まれます。
漢方薬では、身体の構成を気・血・水の3種類に大雑把に分けて考えるのですが、免疫系は水に属すので、免疫の異常には水のお薬が有効なのです。
免疫疾患によく使われるお薬に柴苓湯があるのですが、これは肝臓の疲れを取って機能を高める小柴胡湯と、水の代謝を改善する五苓散を合わせたものです。
処方の原則は中焦の清熱と水の代謝ですが、程度はお一人お一人異なりますので、症状に合わせた調整が必要になります。
漢方薬は免疫を抑えすぎることはありませんので、西洋薬の使用で問題となる感染症の副作用を招くことはまずありません。
お身体に合った生薬を選べば、漢方薬にとって免疫系の正常化は得意分野といえます。
積極的に摂って頂きたい食材は、緑色野菜です。
砂糖やアルコールは、控えめがお薦めです。
花粉症を起こしやすくする!PM2.5
天疱瘡(てんぽうそう)
慢性じんましん(70代女性)
手の水疱による痒み(40代・女性)
血小板減少性紫斑病(10代・女性)
そばアレルギー(40代・男性)
アレルギー性鼻炎、蓄膿症 (10代・男性)
アトピー性皮膚炎 (20代・女性)
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