がん治療の近未来は明るいかもしれない!と思いながら、辛酸をなめる方が多いのが現実です。

感染症と抗生剤はいたちごっこと言われますが、がん細胞も増える度に個性を変化させていくので、ノーベル医学生理学賞を受賞された本庶佑(ほんじょうたすく)教授の成果である新しいタイプの抗がん剤に対しても、使い始めて1-2年でそれを無効化させるたんぱく質をつくる細胞がでてきてしまうなど、なかなか完治に至ることができません。

がんは成長するにつれ、免疫細胞から逃れる術をどんどん身につけて、手が付けられなくなっていきます。

漢方を使ったがん治療は、がん細胞によって封じられてしまった免疫機能がきちんと働くようにするのですが、何よりスピードが重要なのだと改めて肝に銘じました。