専門学校の学生さんです。
時々原因不明の動けないほとの腹痛が起こるので、学校を休まざるを得ず、単位を取るのも難しい状況でいらっしゃいました。内科を受診しても改善策はみつからず、先生からのご紹介でご来店くださいました。

程度の大小はありますが、このような症状の裏に、胆汁が流れ難い体質を持っていらっしゃる場合があります。起こし易い症状としては、下痢と便秘を繰り返す、油っぽい食べ物を食べると胃がもたれたり、腹痛や下痢を起こすことがある、お酒をのみ過ぎると吐いてしまう、などがあります。日本人の3人に1人は持っている体質と言われるので、潜在的に持っていらっしゃる方は意外と多いのです。この体質は漢方でなくすことはできないのですが、お薬をのんでいる間は胆汁が滞らないようにすることはできます。

のみ始めて最初の1ヶ月は、お腹が痛くなりそうな前兆を感じることがあったそうですが、その後腹痛が起こることはなく、無事、学校を卒業されました。4月からは就職され、毎日イキイキとお仕事をされているそうです。
ご家族からも、”学校に行けない日々が続いて、時には仮病じゃないかと思ったり、将来に不安を持ったりしたけれど、今、毎日元気に仕事に行く姿をみることができて、本当に有り難い。””何もできずに苦しんだ長い月日を考えると、もっと早く知っていたらと思ってしまいます。”というお声を頂きました。

実は私もこの体質を持っていて、ストレスがかかると胆汁の通り道である胆管が固く収縮してしまうのですが、大学時代は原因が分からず、何種類も安定剤を処方されたことがあります。(お陰で薬に詳しくなったのですが)

師匠のお陰でようやく原因が分かり、大丈夫になったのですが、同じような症状で“打つ手なし”と言われている方々が、その状態からおさらばできることを心から願っています。